石原寿夫 いしはら・すみお/1913~ 

〔兵庫〕

行政管理庁官僚ソフトウェア流通促進センター所長、ソフトウェア情報センター事務局長。ソフトウェアの権利保護問題に取り組んだ。

 1939年京都帝国大学法科を出て陸軍に入り第17師団参謀部で作戦情報の調査を担当した。1944年ブーゲンビル島守備隊に配属され1945年8月オーストラリア軍に降伏した。終戦とともに復員船に乗ろうとしたとき旧日本軍戦犯の弁護士として抑留された。

 ラバウル軍事法廷法務大尉に準じる扱いを受け1947年帰国、経済企画庁に入った。のち行政管理庁の臨時行政調査会の事務局長を務め、行政監察局、行政管理局の課長、審議官を経て1971年情報処理振興協会監事となった。1977年ソフトウェア産業振興協会参与となりソフトウェア流通促進センター所長、のちプログラムの権利保護問題をめぐって著作権でなく「プログラム権法」を制定すべきと主張し、論陣を張った。晩年は通産省と文部省の共管で発足したソフトウェア情報センター所長を務めた。