飽田了三 あくた・りょうぞう/1929~

出身地:東京都

システム・エンジニア。情報システム会社の経営者となり、日本情報センター協会の発足に尽力した。

東京都立大学の独文学部を出て再び経済学部に入り直した。経済学部方程式の解法に興味を持ち、それが計算機の技術を身につけることにつながった。

1958年(昭和33)日本重化学工業IBMパンチカードシステムを導入したときシステム設計を担当した。電算部門を母体にした東化工の子会社である「東計算センター」を吸収して設立された「コンピュータシステム」の専務となり、のち社名を「コスコ」に改めた。システム設計の才を買われて「日本システム開発」の取締役、「第一勧銀経営センター」の顧問、「DKMコンピュータ」の取締役を兼ね、一方では地熱発電プロジェクトにも取り組んでいた。日本情報センター協会の設立に尽力し、ソフトウェア産業振興協会と合併して情報サービス産業協会を発足させる裏方を務めた。